アルミ溶接の悩み解決!材料選定からブローホール対策まで
アルミニウム合金TIG溶接の基礎:高品質溶接を実現する5つの重要ポイント
アルミニウム合金溶接施工法
アルミニウム合金の溶接は、ステンレス鋼(SUS)や軟鋼(SS)以上に注意すべき点が多くあります。良好な溶接結果を得るためには、以下の点を守ることが重要です。ここでは、TIG溶接を例に
挙げて解説します。
1. 材料の理解と適切な溶接材料の選定
アルミニウム合金の種類や特性を正しく理解し、適切な溶接材料を選定することが重要です。
材料の識別を確実に行い、誤った溶接材料を使用しないように注意しましょう。
2. 材料の清浄と乾燥
溶接前に材料を清浄にし、乾燥した状態に保つことが重要です。材料表面の油分や水分、
酸化皮膜などは、溶接不良の原因となります。
3. 溶接材料の適切な保管
溶接材料は、適切に保管されたものを使用しましょう。湿気や汚れが付着した溶接材料は、
溶接不良の原因となります。
4. シールドガスの管理
シールドガスが適切に供給されるように注意しましょう。シールドガスは、溶融金属を
大気中の酸素や窒素から保護する役割を果たします。シールドガスが不足すると、
溶接部に酸化物や気孔が発生し、溶接品質が低下します。
5. 母材の継手部の洗浄
溶接前に母材の継手部分を洗浄することも重要です。ステンレス製ブラシで表面の酸化皮膜を
丁寧に除去し、アセトンやアルコールで拭き取ることで、より良好な溶接品質を得られます。
良好な溶接品質のために
上記の点を守り、作業環境を清潔に保ち、丁寧に溶接を行うことで、良好な溶接結果が
得られるはずです。
アルミ溶接のブローホール対策
アルミニウム溶接で悩まされるブローホールですが、最近の研究では、パージホースを
ガスライン用とトーチインナー用に交換することで、溶接欠陥を大幅に低減できることが
示されています。
弊社でもガスライン用パージホースの交換は完了していますが、トーチインナー用
パージホースの交換はまだ実施できていません。
ブローホール対策の効果
パージホースの交換により、ブローホールの発生を抑制し、溶接補修の回数を減らすことで、
不適合品の流出を減らすことができると期待しています。
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