【薄板TIG溶接の極意】SUS304 0.8mmタンクを歪みなく美しく仕上げる
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
【はじめに】
この記事では、ステンレス薄物容器への追加加工、具体的にはPT 3/8, 1/2サイズのハーフソケットを
容器の底に溶接で取り付ける作業をご紹介します。容器がSUS304の0.8mmと非常に薄く、ソケットの
厚みもあるため溶接が難しい条件でしたが、パルスTIG溶接を活用することで高品質な仕上がりを実現し
ました。
*【製作工程】*薄物ステンレス容器の底に追加工としてハーフソケットをTIG溶接で取り付けました。
溶接難易度の高い薄物への溶接でしたが、パルスTIG溶接により溶け落ちや歪みを最小限に抑えることが
できました。内側にはバックガスを流し込み、裏波の酸化を防ぎながら溶接を進めています。裏ガスを使
用することで、美しい裏波を形成することができ、品質向上に繋がりました。
*【溶接条件】
* 溶接電源:Panasonic YC-300BP4
* 出力電流:直流
* 交流周波数:NA * パルス:○
* パルス周波数:55Hz
* パルス幅:45%
* 電流:90A
* パルス電流:11A
* シールドガス:Ar
* タングステン:レアーアース 2.4mm
* 溶加棒:SUS308 0.8mm
* バックガス:○
* 予熱:NA
*【ポイント】*ステンレス薄板のTIG溶接において、裏波を綺麗に仕上げるためにバックガスは非常に
有効です。手間はかかりますが、品質を重視する場合にはバックガスの使用を推奨します。また、薄板
と厚みのあるソケットを溶接する場合にはパルスTIG溶接を使用することで安定した溶接が可能です。
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0.8mmソケット溶接品
0.8mmソケット溶接品(内側)
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