溶接

【老朽化した配管も蘇る!プロの溶接技術で実現する配管改修工事】

【老朽化した配管も蘇る!プロの溶接技術で実現する配管改修工事】

ものづくりだより344号

【はじめに】

おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
お客様からのご依頼で、配管の改修作業を行いました。今回の作業は、現在使用中の配管を取り外し、逆止弁を取り付けるというものでした。長年使用されてきた配管ということで、予想外のトラブルも発生しましたが、無事に作業を完了することができました。今回のブログでは、その作業の様子を詳しくご紹介します。

【老朽配管との格闘!切断作業の苦労と工夫】

今回の作業で最も苦労したのは、配管の切断作業でした。古い配管は、思うように切断できず、予定していたよりも多くの工数がかかってしまいました。しかし、ここで諦めるわけにはいきません。後工程の作業を考慮し、できる限り精度良く切断するために、様々な工夫を凝らしました。

まず、現場作業用の切断機「ASADA パイプソー200SP」を投入しました。配管工事の現場では、多くの業者が使用している必需品です。しかし、今回はチャッキングできる場所が限られており、通常の切断方法では対応できませんでした。

そこで、配管の形状に合わせて切断機の設置方法を調整したり、切断角度を工夫したりするなど、試行錯誤を繰り返しました。その結果、なんとか思い通りの切断作業を行うことができました。

現場で活躍する「ASADA パイプソー200SP」。様々な状況に対応できる頼もしい切断機です。 切断後の写真です。

 

【デメラー3Dテーブルで精密な寸法出しとTig溶接】

切断作業が完了した後、デメラー3Dテーブルを使用して寸法出しを行いました。デメラー3Dテーブルは、精密な寸法出しに非常に便利なツールです。これにより、正確な寸法で配管を組み立てることができ、その後の溶接作業もスムーズに進めることができました。

溶接方法は、Tig溶接を採用しました。Tig溶接は、高品質な溶接が可能であり、特に配管のような精密な作業に適しています。

  • 工法:Tig溶接
  • 電源装置:Panasonic YC-300BP4 DC
  • 溶接電流:130A
  • 溶加棒:TG-S50 1.6mm
  • シールドガス:Ar

    精密な寸法出しを可能にするデメラー3Dテーブル。正確な寸法が、高品質な溶接へと繋がります。

【浸透探傷試験で品質を保証】

溶接後、漏れ試験のために浸透探傷試験を行いました。浸透探傷試験は、溶接部の欠陥を検出するための検査方法です。この試験により、溶接部に漏れがないことを確認し、お客様に安心してご使用いただける品質を保証します。

浸透探傷試験の様子(現像) 品質管理も徹底。浸透探傷試験で、溶接部の安全性を確認します。

試験結果合格です。

【まとめ】

今回の配管改修作業は、切断作業に手間取り、予定よりも多くの工数がかかってしまいましたが、最終的にはお客様にご満足いただける品質で作業を完了することができました。

今回の作業を通じて、古い配管の改修作業の難しさを改めて実感しました。しかし、どのような状況でも諦めずに、持てる技術と知識を駆使して、お客様のご要望に応えることが私たちの使命です。

今後も、様々な現場での経験を活かし、お客様に高品質なサービスを提供できるよう努めてまいります。

配管改修、溶接、板金加工に関するご依頼は、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。

株式会社上村製作所
[電話番号]075-982-2931
[お問い合わせはこちら]お問合せページへのリンク
[ホームページURL]https://www.kamimura.co.jp

参考
ASADAさんのパイプソー

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