ものづくりだより131号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
08.21.2020 ブログアップデート 記事更新
PT(浸透探傷試験)のご案内です。
溶接箇所の健全性を試験する非破壊検査には、放射線透過試験、磁粉探傷試験
浸透探傷試験があります。順番にRT,MT,PT 図面には溶接記号として指示がしてあります。
それぞれ特徴がありまして放射線透過試験(RT)は試験体内部の欠陥を調べる
試験で磁粉探傷試験(MT)は表面及び表面から比較的浅い内部の欠陥を調べます。
最後に浸透探傷試験(PT)は、試験体表面の傷などの欠陥を試験する液体です。
最もポピュラーで自社で対応できるのはPTだけです。
試験箇所を除去剤(黄)で洗浄後、浸透剤(赤)を吹き付け10分
ぐらい待ってから除去剤で洗浄後、現像剤(白)塗布後、判定します。
欠陥部があれば赤色が浮き出てくる仕組みです。
試験は結構手間がかかるのですよ。試験後の拭き取りも案外大変なもんです。
最後になりますが外観試験(VT)があります。溶接部を目視で判断する試験です。
実はこれが一番重要であったりします。
三種類があります。弊社はマークテック製を使っています。
かなり高価です。スプレー式は手軽で良いのですがいっぱい飛び散りますので、
普段は液体式を使っています。
ピンポイントで使えるので液体の方が使いやすいですよ。
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