おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
05.15.2020 ブログアップデート
アーク溶接用シールドガス(TIG)
”アルゴン+水素”についてのお話です。
アルゴン+水素
【用途】
不活性ガスの”アルゴンガス”に可燃性ガスの”水素ガス”を3%~5%
混合してあるシールドガスです。
私は、SUS304,SUS316系のオーステナイト系ステンレスに使用
しています。
【特徴】
水素の影響でアークが絞られ集中するので純アルゴンガスよりも
深溶け込みが得られるのが特徴です。
しかし水素量が多いと薄板溶接時の低電流にした場合、アーク柱が
ふらつくので、好ましく有りません。特にパルスにて下の電流値を
極端に落とす場合は全く使い物になりません。(15A以上を推奨)
厚板の場合は、電流値が落とせるので溶接歪が軽減出来ます。
また同じ電流値だとアルゴン100%での溶接時から比べると、
溶接スピードが上げれます。ぜひ試して下さい。
【最新情報】
あるガス製造メーカー研究所の方からの情報によれば、亜鉛メッキ鋼鈑にも
使用出来るとの事です。アークが集中するため、亜鉛メッキを溶かす範囲が
狭くなるため、溶接がしやすくなるとの事です。(弊社は実証していません)
TIG溶接の場合、亜鉛メッキ鋼板を溶接するのは大変苦労します。
よって一度試してみる価値はあります。
イワタニガスさんの詳しい情報
http://www.iwatani.co.jp/jpn/div/ing_mac/ing_wem/welding/products/sepro.html
電極のお話し
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