【薄板アルミ溶接】A1050 0.5mmタンク製作！不可能を可能にした技術
ものづくりだより358号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今回は、A1050 0.5mmの薄板アルミ溶接に挑戦し、見事にタンク製作を成功させた事例を
ご紹介します。
【お客様からのご依頼】
15年ほど前、大手重工業のお客様からホームページ経由でお問い合わせをいただきました。
「A1050 0.5mmの薄板アルミを突き合わせ溶接で、直径1000mmのモックアップタンクを
製作できるメーカーを探している」とのことでした。
【難易度の高いご依頼】
A1050は純度の高いアルミであり、柔らかく溶接が難しい材料です。
さらに、0.5mmという薄板での溶接は、非常に高度な技術を要します。
【挑戦と成功】
弊社にとっても、このような薄板アルミ溶接の実績はありませんでしたが、お客様の期待に
応えたいという強い思いから、挑戦を決意しました。 試行錯誤を重ね、お客様と何度も試作品の
やり取りを行い、ついにモックアップタンクの製作を受注することができました。
【製作のポイント】
* 材料：A1050 t=0.5mm
* 溶接方法：TIG溶接
* 溶接長：680mm
* タンク：2シームで製作 溶接時間が非常に長く、集中力を維持するのが大変でした。溶接中は、
無事に完了することをひたすら祈っていました。
【お客様の喜びの声】
完成したタンクは、お客様の厳しい検査にも合格し、無事に納品することができました。お客様からは、
「他社では不可能だと言われたタンクを製作していただき、本当に感謝しています」という言葉を
いただきました。
【使用した溶接機】
パナソニック YC-300BP2 この高性能なデジタル溶接機があったからこそ、今回の製作を成功させる
ことができたと思っています。
【まとめ】
今回の製作を通して、薄板アルミ溶接の技術をさらに向上させることができました。今後も、お客様の
期待を超える高品質な製品を提供できるよう、技術力向上に努めてまいります。 薄板アルミ溶接に
関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
株式会社上村製作所
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