アルミ溶接

【ジュラルミン溶接のプロが解説】高品質な溶接を実現する秘訣とは?

【ジュラルミン溶接のプロが解説】高品質な溶接を実現する秘訣とは?

ものづくりだより249号
おはようございます*溶接管理技術者の上村昌也です
【はじめに】

*今回のものづくりだより249号では、ジュラルミン(A2017)の溶接技術についてご紹介します
*ジュラルミンは、強度と軽量性を兼ね備えた優れた材料ですが、溶接には高度な技術が求められます
*この記事では、ジュラルミン溶接の工法から注意点、実際の溶接パラメーターまで、プロの視点から詳しく解説します*

【ジュラルミン溶接の工法】
今回の依頼では、直径100mm、高さ125mmのジュラルミン材に、Φ25mmの丸棒を横方向から接合するというものでした
*この様な異形状の接合は、高度な技術と経験が求められます*

【ジュラルミン溶接の手順と注意点】
* *【材料の洗浄と予熱】
* * 溶接前に材料を十分に洗浄し、不純物を取り除きます
* * 予熱を200℃に設定し、母材を均一に温めます*予熱は、溶接割れを防ぎ、溶け込みを良くするために重要です

* * *【タック溶接と確認】
* * ターンテーブルで回転させながら、タック溶接を行います
* * ジュラルミンは溶け込みが浅い性質があるため、タック溶接が確実に接合されているか、入念に確認します
* * 溶接欠陥がないことを確認することが、高品質な溶接には不可欠です
* * *【本溶接と冷却】
* * 適切な溶接パラメーターを設定し、本溶接を行います
* * 溶接後は、母材が完全に冷えるまで時間を置きます
* * *【目視検査】
* * 溶接欠陥がないか、目視検査で確認します*

【実際の溶接パラメーター】
* 溶接電源:Panasonic YC300-BP4交流 * 溶接電流:130A * タングステン:純タングステン3.2mm * シールドガス:He+Ar
* 溶加棒:A2319BY 2.4mm * 予熱:200℃

【まとめ】
ご覧いただいたように、ジュラルミンでも適切な手順とパラメーターを選択することで、高品質な溶接が可能です*今回のお客様は、初めてお取引を
する機械加工業者様で、ホームページからのお問い合わせでした*大変お急ぎの依頼でしたが、小規模企業ならではの柔軟な対応で、お客様の期待に
応えるスケジュールで納品いたしました*

上村製作所では、様々な金属の溶接に対応しております*ジュラルミン溶接でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください*

株式会社上村製作所
[電話番号]075-982-2931
[お問い合わせはこちら]お問合せページへのリンク
[ホームページURL]https://www.kamimura.co.jp

A2017ジュラルミン溶接を行いました。
機械加工を行い表面処理(KCR-B)をされた写真をお客様から提供して頂きました

 

 

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