ものづくりだより221号
アルミパイプ溶接
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
規格外
今日は薄物アルミ溶接のご案内です。
今回製作したパイプは規格にないアルミパイプです。
材料
材料はA5052 T=2.0mm 直径210mm長さ220mmフランジ径290mm
溶接は気密溶接にて行いました。
パイプ部分は板金をウレタンロールにてロール巻きを行い突合せ溶接を実施。
溶接ビートはパイプの外側にダクトを挿入するのでサンダー仕上げにて
ビートカットしています。
溶接技法
溶接はフランジと円筒の隅肉溶接の溶接条件出しが難しいです。
ターンテーブと溶接電流値がうまくかみ合わないときれいなビートが
出ないばかりか溶け落ちて穴が開いてしまうこともあります。
そのような場合はパルスを使うと溶け落ちる心配はしなくて良いです。
ベース電流とパルス電流を最適な条件にてパラメーターを合わしました。
この様に規格にないサイズも製作できますので、一度お問い合わせ下さい。
溶接電源 : Panasonic YC-300BP4
出力電流 : 交流
交流周波数 : 200Hz
パルス : ○
パルス周波数 : 11Hz
パルス幅 : 45%
電流 : 10A
パルス電流 : 180A
シールドガス : Ar(岩谷瓦斯)
タングステン : 純タン 2.4mm(Plansee)
溶加棒 : A5356BY 2.4mm(サフラ)
バックガス : NA
予熱 : ×
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