【アルミ傷修正】プロの技!サンダー研磨で鏡面仕上げ&溶接前処理の極意
ものづくりだより210号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
【はじめに】
この記事では、アルミ溶接品における傷の修正方法について解説します。A5052材 厚み10mmのアルミ
板をレーザー切断した後、表面に生じた傷やバリをダブルアクションサンダーとオービタルサンダーで研
磨し、美しい仕上がりを目指します。アルミ溶接における前処理の重要性についても触れ、高品質な溶接
ビードを得るための技術を紹介します。
*【研磨作業】
*レーザー切断後のアルミ板は、若干の傷やバリが残ることがあります。これらの不具合を取り除くため
に、ダブルアクションサンダーとオービタルサンダーを使い分け、表面を丁寧に研磨します。特に鋭角部
分は入念に作業を行い、滑らかな仕上がりを目指します。この研磨作業によって、見栄えが大幅に向上し
ます。
*【溶接前処理】
*研磨後、アルミ板の表面をアセトンで洗浄します。アルミ溶接において前処理は非常に重要であり、手
を抜くと溶接欠陥の原因となります。アセトン洗浄によって油分や汚れを徹底的に除去し、良好な溶接ビ
ードを得るための準備をします。
*【溶接条件】
* 溶接電源:Panasonic YC-300BP4
* 出力電流:交流 * 交流周波数:200Hz
* 電流:180A
* シールドガス:He+Ar
* タングステン:純タン 3.2mm
* 溶加棒:A5356BY 2.4,3.2mm
* 予熱:○
*【溶接のポイント】
*ワークサイズが小さいため、通常は予熱なしでも溶接可能ですが、少し予熱を加えることで低電流での
溶接が可能となり、変形を抑えることができます。アルミ溶接では、適切な前処理と溶接条件の選択が
重要です。
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