【A6061-T6完全攻略】アルミ板金 曲げ・溶接のプロが教える高品質加工の秘訣
ものづくりだより240号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
【はじめに】
本記事では、航空機器関連や自動車関係で需要が高まっているA6061-T6の曲げと溶接方法について解説します。
A6061-T6は、強度が高く、加工が難しい材料として知られていますが、適切な条件設定と技術を用いることで、高品質な製品を製作可能です。
長年の経験と実績に基づいたノウハウを共有し、読者の皆様の課題解決に貢献できれば幸いです。
- 【材料について】
- 今回使用した材料は、Arconic A6061 T6 t=2.0mm L=380mmの角パイプ状のアルミ板金です。
- A6061-T6は、6000系アルミ合金の中でも特に強度が高く、航空機や自動車の構造材などに広く使用されています。
- T6は時効硬化処理がされているので、他のアルミ材にくらべ伸び率が低く、曲げや溶接には注意が必要です。
- 【曲げ加工のポイント】
- 曲げ加工では、パンチR3、ダイV=20の条件で曲げました。
- A6061-T6は、曲げ加工時にクラック(割れ)が発生しやすい材料ですが、適切な金型と曲げ条件を選択することで、
高品質な曲げ加工が可能です。 - 特に、曲げRと板厚の関係、曲げ速度などに注意する必要があります。
- 【溶接加工のポイント】
- 溶接には、TIG溶接機Panasonic YC300-BP-4を使用し、パルス溶接を行いました。
- 溶接パラメータは、電流パルス180A、ベース10A、パルス周波数11Hz、パルス幅45%に設定しました。
- タングステンは2.4mm純タン、シールドガスはアルゴン、溶加棒はA5356BY 2.4mmを使用しました。
- A6061-T6の溶接は、適切な溶接条件と技術を用いることで、高品質な溶接が可能です。
- 特に、溶接電流、溶接速度、シールドガスなどに注意する必要があります。
- 【品質評価】
- 曲げ加工後のクラックの有無、溶接部の外観、強度などを評価しました。
- 今回の実験では、曲げ加工、溶接ともに問題なく、高品質な加工が可能であることを確認できました。
- 【A6061-T6の加工における注意点】
- A6061-T6は、強度が高い反面、加工が難しい材料です。
- 曲げ加工では、クラックが発生しやすく、溶接では、割れやひずみが発生しやすいです。
- 適切な条件設定と技術、経験を持つ業者に依頼することが重要です。
- 【実際の製品事例】
- 過去には、航空機器関連の部品や、自動車関連の部品を製作しました。
- 実績として、実機に搭載する部品や、A6061溶接組立品を受注し、お客様の要求品質を満たす製品を製作しています。
- (お客様との協定上、具体的な製品情報を掲載できない場合がございます。)
- 【今後の展望】
- A6061T6 曲げ加工を含む溶接構造物製作の依頼案件があり、プロトタイプから検証を開始する予定です。
- 今後も、A6061-T6をはじめとする難加工材料の加工技術を追求し、お客様のニーズに応えていきます。
【まとめ】
A6061-T6の曲げと溶接は、適切な条件設定と技術を用いることで、高品質な製品を製作可能です。弊社では、長年の経験と実績に基づいた
ノウハウで、お客様の課題解決をサポートします。A6061-T6の加工に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
08.30.2022 ブログアップデート
05.19.2021 ブログアップデート
07.01.2020 ブログアップデート
A6061溶接組立品を紹介しています。
03.31.2020更新
実機に搭載する部品を製作しましたが、協定上掲載できません。
別案件でA6061溶接組立品を受注しまして成功しましたので、
ブログに掲載しましたので、ご覧ください。
30.08.2022更新
A6061T6 曲げ加工を含む溶接構造物製作の依頼案件が
ありまして、プロトタイプから検証を始めたいと思います。
株式会社上村製作所
[電話番号]075-982-2931
[お問合せはこちら]お問合せページへのリンク
[ホームページURL]https://www.kamimura.co.jp
A6061 T6 t=2.0mmモックアップ
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