リピート品に見るものづくりの進化 – アルミベース板製作の軌跡

リピート品に見るものづくりの進化 – アルミベース板製作の軌跡

ものづくりだより157号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。

今回は、リピート品であるアルミベース板の製作を通して、ものづくりの現場で日々直面する挑戦や
、職人たちの技術、そしてちょっとした裏話を交えながらご紹介します。

【製品概要】

• 材質: A5052
• サイズ: 
• 用途: 製造ライン用治具

【製作の舞台裏】

今回のアルミベース板はリピート品ということもあり、過去の製作データや溶接施工要領書を参考に、
スムーズに作業を進めることができました。しかし、ものづくりに「いつも通り」はありません。

例えば、溶接における余熱作業。これは製品の品質を左右する重要な工程ですが、この時期の工場内は
まるでサウナ。職人たちは汗だくになりながらも、温度管理に細心の注意を払います。

また、地味ながらも重要な役割を果たすのが、温度測定に使用するチョークマーカーです。実はこの
マーカー、来月から10%ほど値上げされることが決定しています。同業者たちは「加工費は上がらない
のに…」と嘆きつつも、今のうちに数本仕入れておこうと奔走しています。

【完成品】

アルミ溶接１

アルミ溶接２

アルミ溶接３