おはようございます。
溶接管理技術者の上村昌也です。
08.07.2020 ブログアップデート
記事を見直し追加しました。
アルミ溶接部品(小物)その 1 のご案内です。
小さなワークの溶接は非常にやりにくいですね。
溶かさなくて良い所まで溶かしてしまったり、部材が
溶けてなくなってしまったり、思うように溶接が出来ない事って
ありませんか?そんな小さなワークサイズを寸法通り精度良く
溶接する際の注意点は次の通りです。
溶接技法
【交流周波数を200Hz以上に高めに設定しましょう】
デジタル機なら、交流周波数を200Hz以上に高く設定する事により
アークが集中するので溶加棒も入れやすくなり、余分な所まで
溶かさないので奇麗につきますよ。特に角突き合せ時に
有効です。
【予熱をしましょう】
予熱する事により、部材全体に熱が行き渡り電流値が低く出来るので
タック溶接がやりやすくなり、精度良くできて溶け落ちる事なく、
奇麗につきますよ。
【シールドガスをAr+Heを使いましょう】
ヘリウムを混合する事により、アークがより集中し電圧も上がりますので
電流値をおさえることにより事により、溶接がやりやすくなります。
部材に最適な溶接条件を探し当てれば、部材が大きくなってもストレスなく
溶接できますので、試されてはいかがでしょうか。
【パルスを使おう】
場合によってはパルスを入れれば均一なビートになります。
同じ条件でスタートから終了まで比較的整います。
まとめ
アルミ溶接は電流値を低めに溶接する事が肝要です。500A溶接機でも
400A以上あげると高品質な溶接は難しいです。うまく工夫して電流値を
おさえられる溶接法を考えましょう。
A5052 t-12mm
ワークサイズは80mm×50mm×20mm
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