ものづくりだより229号
アセチレンガス値上げの段
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今日はアセチレンガスの値上げにつきましてご案内します。
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが平成30年10月より
価格改定の案内が届いています。
価格改定といっても値下げではありません!値上げの通達です。
ガス製造メーカーからの値上げ理由は次の通りです。
『溶解アセチレンガスに関し、弊社は安定供給はもとより、製造コスト
の削減、事業効率の更なる向上に努め、販売量減少傾向の中、製造原価
維持に努めてまいりました。しかしながら、カーバイトメーカーより
電力価格及び原材料価格の上昇を主な要因として、溶解アセチレンの
主原料であるカルシウムカーバイトの大幅な価格改定の通告を受けてお
ります。
また近年、物流業界でも人手不足等の要因により配送運賃の値上げを行
なっておりますが、弊社に関しましても同様に運送会社より大幅な価格
改定を迫れております。こうした状況の中で、種々のコスト増加分は、
弊社の企業努力だけで吸収できる範囲を超えてまいりました。
つきましては、誠に不本意ながら貴社への現行の溶解アセチレンガス
価格の維持が極めて困難という窮状をご理解頂き、下記の通り価格の
改定を賜りますよう伏してお願い申し上げます。
尚、詳細につきましては、弊社営業担当者が参上し、ご説明を
申し上げますのでよろしくご高配の程お願い申し上げます。』
実施時期 : 平成30年11月1日出荷分より
価格改定幅 : 現行出荷価格より 〇〇◯円/Kg
と言う事で値上げとなります。しかし長ったらしいお願いですね。
弊社ではアセチレンガスの用途は余熱や歪み取りに使う程度で、それ程消費
するわけではありませんが、値上げは感じいいものではありません。
近年、産業用のガスは、どんどん値上がりしています。特に半導体製造関連に
ヘリウムガスの需要が盛んな状態だった為に価格も上昇し、ガスの供給も逼迫
していました。ただここにきて溶接用のシールドガスの出荷は減っていると
ガスの配送の方が、いっていた事に気づくと、仕事量が少し低下気味なのかも
知れません。
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