【HONDA CBR1000RR】マフラー接続径違いを解決!
ワンオフステンレスアダプター製作
ものづくりだより439号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
LINE公式アカウントからお問い合わせいただいた、バイクの排気パイプ改修作業を行いました。
ご依頼主は、HONDA CBR1000RRのオーナー様。
チタンマフラーを購入されたものの、ジョイント部分の径違いにより接続できないとのことでした。
詳しくお話を伺うと、お客様は前期型のCBR1000RRにお乗りで、購入されたマフラーは後期型用
だったそうです。
前期・後期で同じマフラーだと思われて購入されたそうですが、実際には中間パイプの取り回しが
異なり、パイプ径も4mmほど小さかったのです。
そこで、サイレンサー部分と接続パイプをお持ちになり、弊社にご相談いただきました。
拝見したところ、後期型はチタン製、前期型はステンレス製であることが判明し、
付属部品が使用できないことがわかりました。
アダプター製作
そこで、ステンレスプレートを適切な径にロール巻きし、前期型に接続できるように
アダプターを製作することにしました。既存のパイプは、排気の熱で変色等がかなりしていたため、
溶接がうまく付かず、手間がかかりました。
バックシールド溶接
溶接の際は、裏ビートの酸化防止のため、バックシールドガスを流しました。
バックシールドガスは、溶接裏側の酸化を防止し、健全な溶接を実現するために重要な役割を
果たします。
【ChatGPTによるバックシールドガスの効果】
ChatGPTに、バックシールドガスの効果について尋ねたところ、以下の様な回答が得られました。
- 酸素排除:裏ガスは酸素を排除し、酸化を防ぎます。酸素が存在すると、ステンレス鋼の表面に
酸化皮膜が形成され、これが溶接の品質を悪化させる可能性があります。裏ガスによって酸素を
置換することで、酸化皮膜の形成を防ぎます。 - 溶接ビードの綺麗な外観:裏ガスが酸化を防ぐため、ステンレスパイプの溶接ビードがより綺麗に
仕上がります。これは外観上の美しさだけでなく、溶接強度にも影響を与えます。 - 防振れ溶接:裏ガスを使用することで、ステンレスパイプの溶接時に振れを最小限に抑えることが
できます。振れが発生すると、溶接線が不均一になり、品質が低下する可能性があります。
裏ガスによって振れを軽減し、均一な溶接ビードを得るのに役立ちます。
ChatGPTは、かなり正確な回答を返してくれました。
納車
後日、お客様がマイカーで引き取りに来られました。
手入れの行き届いたピカピカの愛車に、今回のマフラー改修にご満足いただけた様子でした。
【編集後記】
今回は、HONDA CBR1000RRのマフラー改修事例をご紹介しました。
弊社では、お客様の様々なご要望に対応できるよう、技術力の向上に努めています。
バイクの修理やカスタムでお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
株式会社上村製作所
[電話番号]075-982-2931
[お問い合わせはこちら]お問合せページへのリンク
[ホームページURL]https://www.kamimura.co.jp
参考サイト
LINEでお問い合わせ受付中!
https://lin.ee/5RPHEip
著作権及び免責事項:
本記事の内容の詳細については、「免責事項」ページをご確認ください。
Copyright© 2025 KAMIMURA corporation All rights Reserved.
当サイトに関わるあらゆる著作物・知的財産は株式会社上村製作所 上村昌也に帰属します。無断転載禁止
コメント