アルミ溶接

ジュラルミンは溶接ができないのか?(A2017)

ものづくりだより217号


ジュラルミンは溶接ができないのか?(A2017)


おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今回はジュラルミン溶接品のご案内です。

07.09.2020 ブログアップデート

材料

A2017 T=30mm W=455 D=360

ジュラルミンはアルミニウム、マグネシウム、銅を含み
その中でも厄介な銅を含むため溶接には注意が必要です。

 

溶接法

 

特に材料が厚板の場合、タック溶接はクラックが入るのでしっかり
溶加棒を入れることが肝要です。

また今回の溶接品は2層盛りをしていますのでパス間温度管理も重要で
慎重に作業を進めました。

PTにて溶接欠陥を試験しましたが問題なく完了しました。

ジュラルミンは今回溶接したA2017,超ジュラルミンの2024,
超々ジュラルミンの7075
などがありますが、亜鉛を含有している
7075は溶接ができません。(そうでもないみたいですが)

弊社では2017,2014,2024の板金加工、溶接品の実績があります。

 

溶接パラメーター

 

溶接機 Panasonic YC-300BP4
溶接ガス He+Ar(岩谷瓦斯)
溶加棒 A2319BY 3.2mm(住友電工,サフラ)
タングステン 純タン3.2mm(Plansee)
溶接電流 220A
余熱温度 200℃

以上参考値

 

まとめ

 

しっかりと母材に溶け込まないと割れが発生します。
特にジュラルミンは5000系に比べ溶け込みが浅い様に見受けられますので
そのためにも、予熱を行い慎重に作業を進めていく事が肝要です。

 

ジュラルミンとは

https://www.jim.or.jp/journal/m/pdf3/57/06/263.pdf

 

ジュラルミン溶接品

ジュラルミン溶接品

ジュラルミン溶接品

ジュラルミン溶接品

 
 
 
 
 
 
 
 
このページの内容と合わせて、参考になるおすすめコンテンツ
 
 
 
 
 
 

Copyright© 2019 Kamimura corporation All rights Reserved
著作権は株式会社上村製作所 上村昌也に帰属。無断転載禁止

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP