【ステンレス配管】円錐曲げ加工の裏技公開!専用ロールなしでベンダー曲げを実現
ものづくりだより231号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
ステンレス配管の円錐曲げ加工にお困りではありませんか?専用ロールがなくても、ベンダー技術を
駆使すれば高品質なコニカル形状を実現できます。今回は、その製作工程と技術的なポイントを詳しく
解説します。
*ステンレス配管の円錐曲げ加工における課題
ステンレス配管の円錐曲げ加工では、専用ロールがない場合、ベンダーで複数の曲げ加工を組み合わせる
必要があります。また、精度が求められるため、細かな調整が必要です。
*【工程解説】ベンダーでコニカル形状を作る
- 図面作成:製品図面をもとに、ベンダー加工用の展開図を作成します。
- 材料切断:ステンレス板をレーザーで必要なサイズに切断します。
- ベンダー加工:展開図に従って、ベンダーで複数の曲げ加工を行い、円錐形状に成形します。
- 溶接・仕上げ:必要に応じて、溶接や仕上げ加工を行い、製品を完成させます。
具体的な製品としては、直径255mm全長980mmで板厚は2mmで製作しました。先端部分に機械加工
されたフランジが溶接されており、先端部に向かって絞っていかないといけないのでコニカル形状にして
います。胴体はロールにて製作。コニカルはロールがないのでベンダーにて製作しました。
*ベンダー曲げで高品質なコニカル形状を実現する技術的なポイント
- 金型の選定:製品の形状や寸法に合わせて、最適な金型を選定します。
- 曲げ順序:曲げ順序を工夫することで、変形を最小限に抑えます。
- 圧力調整:ベンダーの圧力を細かく調整することで、精度の高い曲げ加工を実現します。
- 金型に細工をする:最新式のベンダーでなくても金型に細工をすることで綺麗なコニカル状に仕上げる
ことが出来ます。
今回の製作では、お客様の要求精度が非常に高く、細かく調整が必要でした。そのためベンダーの圧力調整や角度を、何度も繰り返すことで、ようやく満足のいく製品を完成させることができま
した。
最新式のベンダーであれば左右の圧力が簡単に可変できるので案外容易かもです。うちのは出来ませんの
で金型にちょっとした細工をして順送りしていきます。
*【事例紹介】ベンダー曲げによるステンレス配管製作事例
あるお客様では、専用ロールがないため、円錐形状のステンレス配管の製作を諦めていました。当社で
は、ベンダー技術を駆使し、高品質なコニカル形状の配管を製作し、お客様に大変喜んでいただきまし
た。
今回は一発で円錐に綺麗に曲げれました。非常に嬉しいです。この様な曲げ加工は出来上がるまでが楽し
いですね。
全て全周溶接にて施工し漏れのないことを確認し納品しました。
高品質なステンレス配管製作ならお任せください。ステンレス配管の製作に関するご相談は、お気軽に
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