【高品質を証明!板金・溶接の水圧試験、プロの技術を徹底解説】
ものづくりだより130号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
【はじめに】
今日のブログでは、製品の安全性と品質を保証するために不可欠な水圧試験の様子を、実際の工程写真と共にご紹介します。板金加工や溶接後の製品において、水圧試験は漏れや強度不足を確認するための重要なプロセスです。この記事を通して、弊社の技術力と品質管理に対するこだわりを感じていただければ幸いです。
【水圧試験とは?】
水圧試験とは、溶接や組み立てを行った製品に水を充填し、規定の圧力をかけて漏れや変形がないかを確認する試験です。主に、圧力容器や配管、タンクなどの製品に対して実施されます。
- 目的:
- 製品の強度と耐久性の確認
- 溶接部の漏れや欠陥の検出
- 製品の安全性と信頼性の確保【水圧試験の手順】
試験の方法は一見簡単ですが、正確性と安全性が求められます。
- 試験準備:
- フランジやポートなどに専用のプラグを取り付け、密閉します。
- 圧力計と水圧ポンプを接続するためのポートを1箇所開放します。
- 水圧充填:
- 試験体に水道水を充満させ、空気溜まりを防ぎます。
- 加圧試験:
- ハンドポンプを用いて、製品が要求する耐圧まで徐々に圧力をかけていきます。
写真:「圧力計の確認風景」
- ハンドポンプを用いて、製品が要求する耐圧まで徐々に圧力をかけていきます。
- 保持試験:
- 規定の圧力に達したら、そのまま10分程度保持し、圧力の低下や漏れがないか確認します。
- 試験結果の確認:
- 規定圧を維持し、溶接箇所や製品全体に異常がなければ試験合格です。
【浸透探傷試験の重要性】
水圧試験の前工程として、浸透探傷試験を実施することを強くお勧めします。
- 理由:
- 事前に浸透探傷試験を行うことで、溶接部の微細な割れや欠陥を検出し、水圧試験での漏れのリスクを低減できます。
- 多数のポートにプラグを取り付けた後に漏れが発生した場合、プラグやフランジのボルトを外す作業が必要となり、大きな手間と時間がかかります。
- 過去の経験から、浸透探傷試験を先に行うことで、効率的かつ確実に水圧試験を実施できることがわかっています。
【試験の注意点と弊社の強み】
水圧試験自体は比較的簡単な作業ですが、フランジやプラグの締め付け、試験後のシールテープ除去など、手間がかかる作業も多くあります。弊社では、豊富な経験と高い技術力を持つ専門スタッフが、これらの作業を丁寧かつ迅速に行います。
- 弊社の強み:
- 豊富な経験と高い技術力
- 徹底した品質管理体制
- お客様のニーズに合わせた柔軟な対応
【まとめ】
水圧試験は、お客様に安全で高品質な製品をお届けするために欠かせない重要な工程です。弊社では、長年の経験と確かな技術で、お客様の製品の安全性と信頼性を最大限に高めます。板金加工・溶接に関するご相談やご依頼がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
この記事を通して、弊社の技術力と品質管理に対するこだわりが伝わり、読者の方々のビジネスにつながることを願っております。
水圧試験装置の株式会社キヨーワさんのホームページ
50ASch10A冷却配管の製作のしかた。
https://www.kamimura.co.jp/reikyakukan-10-2020/
◎LINE公式アカウントからのお問い合わせ
著作権及び免責事項:
本記事の内容の詳細については、「免責事項」ページをご確認ください。
Copyright© 2025 KAMIMURA corporation All rights Reserved.
当サイトに関わるあらゆる著作物・知的財産は株式会社上村製作所 上村昌也に帰属します。無断転載禁止
コメント