ものづくりだより71号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
MAG,MIG溶接機についてのお話です。
MAG,MIG溶接機とは
俗に言う半自動溶接機の事です。『なにが半自動なんですか?』
溶接関連に携わっていない方に、良く聞かれます。
・利便性
被覆アーク溶接は溶接棒を付け替える必要があったのが、
棒の代わりにワイヤーがリールに巻いてあって、スイッチを
押すだけで、ワイヤーが供給されるから半自動といってます。
(乱暴な言い方ですが)
・被覆アークと比べ
・高電流密度•大電流条件で溶着速度が高く深溶け込みが出来る。
・ワイヤー供給のため連続溶接ができて、効率的。
・ソリッドワイヤーでは、溶接金属中の拡散性水素量が少なく
低温割れ感受性が低い。
・横風によるシールド性が悪い。
・磁気吹き現象が発生しやすい。
『磁気吹きとは、アークが非対称な磁界が生じるとアークが
狙った方向に発生せず、横方向に引っ張られてしまう現象。
・欠点対策
磁気吹き現象の対策としては、アース線をたくさん取る程、
磁気吹きが減少します。
:まとめ
MAG,MIG溶接機はこれからさらに技術の進歩が望める分野だと
思います。各社低スパッタ化が課題でありますが、大変効率的な
溶接機で、高品質な溶接が出来る機械です。
・海外メーカ
この分野ではオーストリア『フローニアス社』製CMT溶接機が
究極の機械です。ご参考までに!
https://www.kamimura.co.jp/welding-show-2018
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