ものづくりだより72号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
Co2,MAGソリッドワイヤのお話です。
:ソリッドワイヤ
一般に半自動溶接に採用されているソリッドワイヤには
”銅メッキワイヤ””メッキレスワイヤ”の2種類に区別されます。
・銅メッキワイヤー
【銅メッキワイヤー】の利点ですが、
電気の流れが良いため安定した溶接ができる。
給電のため、コンジェットライナーやコンタクトチップと
接触するが滑りが良く、スムーズに送給される。
ワイヤ自体の防錆能力がある。
などですが、メッキを施すための製造工程上、環境に負荷が
かかるなど、欠点もあります。
・メッキレスワイヤ
【メッキレスワイヤ】
神戸製鋼が開発したSE-50T,SE-A50が有名です。
メッキレスのため、送給ライナーやチップにメッキ屑が残らない。
メッキがないため表面が不均一にならない。
ヒュームや、スパッタの発生が少ない。
特殊開発な防錆処理を施しているので錆を寄せ付けない。
:まとめ
以上のように、メッキレスワイヤが持つスパッタの少ない高品質な
溶接が可能です。特にショートアーク溶接時に威力が発揮されます。
高品質な溶接を実現するには、波形制御ができる溶接機やパルス溶接が
できる溶接機と混合ガス、ワイヤが必要です。
ぜひ試していただき、生産効率が上がる溶接作業を実現されることを
お勧めします。
イワタニガス シールドマスターシリーズ のご紹介
http://www.iwatani.co.jp/jpn/div/ing_mac/ing_wem/welding/products/sepro.html
大同特殊鋼さんのサイト
https://www.daido.co.jp/products/weld/index.html
神戸製鋼さんのサイト
https://www.kobelco.co.jp/welding/catalog/
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