必ず役に立つパルス溶接のコツを覚えみませんか
ものづくりだより324号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
長さ550mm 板厚1.2mm H=85mmを
レーザー加工後曲げ加工を行い側面をパルスを用いて
溶接をおこないました。
パルスの電流設定は上と下の振れ幅が最大になるようにすると
慌てずに確実に溶接線を狙って走れるのが利点です。
なぜなら、溶融プールがパルスにより冷却されるので
溶け落ちることがありません。
曲げに関しましては、曲げ傷が入らないように
材料に養生テープを貼り曲げ金型もダイRがついてる
金型を選定し、曲げるのが原則です。
ここで注意したいのは、溶接箇所に養生テープが
残らないように、きれいに剥がさないと、溶接時に
テープが解けて、健全な溶接ができないので注意が必要です。
材料
長さ550mm 板厚1.2mm H=85mm
工法
・Tig溶接 パルス溶接
・1.2mmプレートをレーザーにて加工。
・ベンダーにて曲げ加工。
・先ずはタック溶接後、パルス溶接。
・溶接後酸洗い。
パラメーター
電源装置:Panasonic YC-300BP4 DC
溶接電流: 5A
パルス電流: 135A
パルス周波数: 3.5Hz
パルス幅: 45%
交流周波数:NA
溶加棒: NA
電極: レアアースタングステン
シールドガス : Ar
予熱 : NA
まとめ
ステンレス薄物溶接です。パルスを使えば裏に析出物が
出ることなく表面だけきれいに溶けて歪まずに溶接ができます。
こういった薄物は絶対パルスを使って歪をなくすことが軸になります。
材料の熱影響部を少なくすることがコツですね。
ダイヘンさんのサイトで
『パルス溶接の利点や得手不得手について』紹介されています。
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