溶接技術者の挑戦 – ステンレスシームレスパイプ溶接で高品質な製品を
ものづくりだより425号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今回は、前回の続きで、SUS316L 100AS40シームレスパイプの溶接作業についてご紹介します。
まずは、枝管を差込溶接するための穴加工を機械加工屋さんにお願いし、溶接作業を進めていきました。材料の大きさは2300×850mm前後とかなり大きいです。
今回、特に苦労したのがフランジの面出しです。 エルボやティーが接続されているため、
寸法を出すのが非常に困難でした。継手の直径がパイプの直径と微妙に異なるため、
平面上に置くと段差ができ、面違いになってしまいます。
そのままでは品質に支障をきたすため、パイプにVブロックをかませ、面違いにならないように
慎重に作業を進めていきました。溶接箇所も多く、歪みも発生するため、溶接順序を間違えないように
注意しながら作業を行いました。
組立後には、浸透探傷試験(PT)を実施し、欠陥がないことを確認して納品となりました。
このような一見面倒な組立作業も、適切な道具を使うことで品質の良い製品を効率的に作り上げる
ことができます。
参考サイト
マークテックさんのサイト(浸透探傷試験とは)
https://www.marktec.co.jp/lecture/tabid/252/Default.aspx
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