溶接技能評価試験体験記 – T-1F合格への道のり
ものづくりだより426号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
先日、長岡京にあるポリテクセンター京都にて、溶接技能者評価試験を受験しました。
今回は、SS400 3.2mm材をTIG溶接で試験する「T-1F」という種目です。
この種目は受験者が少ないようで、今回も私一人でした。
試験は午前の部と午後の部に分かれており、私は午後の部でした。 午前10時から11時15分に
受付を済ませ、簡単な説明を受けました。テクニカルな部分については、事前に配布された資料を
精読する必要があります。 資料は理解しやすく、短時間で説明が終わるので助かります。
2021年10月1日からWES規則が改定され、以下の3点が変更になりました。
- 補修溶接及び部分補修を違反とする規則の撤廃
- 最終層の全てのパスの溶接方向を揃える規則の撤廃
- 板曲げ試験における試験片採取位置の事前決定化
特に、補修溶接が部分的にできるようになったのは、時間の短縮になり、資源の無駄遣いも
防げるので、非常にありがたいです。 以前は、わずかな補修のために最初から最後まで
溶接し直す必要があり、精神的にも負担が大きかったので、今回の改定は大きな進歩だと思います。
これらの変更により、以前に比べて少しは受験しやすくなったと感じました。 私は一番最後に
受験したので、ゆっくりと作業することができました。
試験全体の感想としては、緊張しましたが、落ち着いて作業できたと思います。 日頃の
練習の成果が出たかどうかは、結果発表までわかりませんが、ベストは尽くせたと思います。
今後、溶接技能評価試験を受験する方へ。
- 事前に配布される資料をよく読んで、試験内容を理解しておきましょう。
- 当日は時間に余裕を持って到着し、受付を済ませましょう。
- 試験中は落ち着いて、丁寧に作業しましょう。
- 補修溶接が解禁されたとはいえ、できるだけ補修の必要がないように、丁寧に
溶接することが大切です。
このブログが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。
追記
無事合格ができました。
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