ものづくりだより108号
おはようございます溶接管理技術者の上村昌也です。
チタン溶接のご案内です。
一般的には溶接はほとんどTIG溶接ではないでしょうか。
レーザー、電子ビーム溶接も出来ると思います。また半自動溶接も可能です。
ステンレスやアルミ溶接は通常トーチだけのシールドガスで
良いのですがチタンの場合、溶接金属の温度が高い場合に大気に触れると
コンタミネーション(酸化)がおき、溶接欠陥となって割れ等が発生して
商品として使えなくなります。
よって溶接金属がある一定の温度に下がるまで、大気から遮断してやる必要
があります。そのためアフターシールドと言いまして、溶接のシールドガス
以外に別の装置が必要となります。
この装置は各社が各々独自に製作し溶接欠陥にならないような構造にして
います。
溶接欠陥の判定はテンパーカラーで判断します。
銀、金、麦、紫、青ここまであれば合格です。
青白、暗灰色、白、黄白は欠陥と判断されます。
ちなみに溶接金属のバックシールド(裏ガス)も酸化させないように
必要になります。
このようにチタンの溶接は大変手間がかかりコスト高の要因となります。
上手くシールドが出来れば奇麗な溶接部となります。
α+βチタンTi-6Al-4V の溶接には細心の注意が必要です。
日本チタン協会さんのホームページ
http://www.titan-japan.com/technology/properties.html
チタンプレートの溶接のしかた
https://www.kamimura.co.jp/tp340-t2-0-48/
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