【チタン溶接の難しさ】高品質溶接を実現するポイント
ものづくりだより108号
おはようございます溶接管理技術者の上村昌也です。
今回は、チタン溶接の難しさと高品質溶接を実現するためのポイントについて解説します。
【チタン溶接の種類】
チタン溶接は、主にTIG溶接で行われますが、レーザー、電子ビーム、半自動溶接も可能です。
【チタン溶接の難しさ】
ステンレスやアルミ溶接とは異なり、チタンは高温時に大気と触れるとコンタミネーション(酸化)が 発生し、溶接欠陥(割れなど)の原因となります。そのため、溶接金属がある一定の温度に下がるまで、 大気から遮断する必要があります。
【アフターシールドの重要性】
溶接のシールドガスに加えて、アフターシールドと呼ばれる特別な装置が必要です。各社が独自に工夫 した装置を使用し、溶接欠陥を防ぎます。
【溶接欠陥の判定】
溶接欠陥は、テンパーカラーと呼ばれる溶接金属の色の変化で判断します。銀、金、麦、紫、青で あれば合格、青白、暗灰色、白、黄白は欠陥と判断されます。また、溶接金属の裏側を保護する バックシールドも重要です。
【チタン溶接のコスト】
このように、チタン溶接は手間とコストがかかりますが、適切なシールドを行うことで美しい溶接部が 得られます。
【α+βチタンTi-6Al-4Vの溶接】
特に、α+βチタンTi-6Al-4Vの溶接は、細心の注意が必要です。
【現在の弊社の技術】
2017年の記事公開後、弊社の技術はさらに磨きがかかり、チタン溶接をはじめとする難加工材の 溶接技術も進化しています。
【まとめ】
チタン溶接は難しいですが、適切な知識と技術があれば高品質な溶接が可能です。チタン溶接に 関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
[お問い合わせはこちら]株式会社上村製作所
[電話番号]075-982-2931
[ホームページURL]https://www.kamimura.co.jp
日本チタン協会さんのホームページ http://www.titan-japan.com/technology/properties.html チタンプレートの溶接のしかた https://www.kamimura.co.jp/tp340-t2-0-48/ ◎LINE公式アカウントからのお問い合わせ URL https://lin.ee/5RPHEip 著作権及び免責事項: 本記事の内容の詳細については、「免責事項」ページをご確認ください。 Copyright© 2025 KAMIMURA corporation All rights Reserved. 当サイトに関わるあらゆる著作物・知的財産は株式会社上村製作所 上村昌也に帰属します。無断転載禁止
コメント