【MAG溶接で気密性UP!プロが教える漏れない溶接テクニック】
ものづくりだより347号
【はじめに】
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。今回は、MAG溶接で気密溶接を行う際のコツについて解説します。今回製作したのは、以前にも手掛けた製缶品のリピート品です。材料はSS20mmとSPHC6mmで、容器内部に潤滑剤が入るため、高い気密性が求められます。
- 工法:MAG溶接
- 電源装置:Panasonic YD-350GZ4
- 溶接電流:155A
- 溶接ワイヤー:DD50A 1.0mm
- シールドガス:Ar+Co2 混合ガス
【MAG溶接における気密溶接の課題】
漏れが厳禁な容器の場合、本来であればTIG溶接で気密性を高めるのが理想です。しかし、今回の製品は円周が4000mm近くあり、TIG溶接では溶接による歪みが懸念されました。変形を避け、溶接時間を短縮するためにMAG溶接を選択しましたが、MAG溶接はスタート時の溶け込みが浅いため、浸透探傷試験(PT)で欠陥が発見されるケースが多いという課題があります。
【MAG溶接とTIG溶接の組み合わせによる解決策】
そこで、MAG溶接のスタート地点となる数箇所を予めTIG溶接で隅肉溶接しておくことで、この課題を解決しました。TIG溶接の溶接長は50mm程度で十分です。その後、MAG溶接で隅肉溶接を行い、TIG溶接した箇所に到達したらアークを切り、再度溶接を開始します。この方法により、漏れのリスクを大幅に低減できます。
TIG溶接による隅肉溶接で、MAG溶接のスタート地点の溶け込みを確保します。
【実際の試験結果と補修】
加工後、浸透探傷試験を行った結果、2~3箇所の欠陥が見つかりましたが、TIG溶接で補修することで完全に漏れを止めることができました。
【まとめ】
今回は、MAG溶接で気密溶接を行う際のコツをご紹介しました。MAG溶接とTIG溶接を組み合わせることで、高品質な気密溶接を実現できます。気密溶接でお困りの方は、ぜひ上村製作所にご相談ください。
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参考
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