アルミ溶接ブローホール対策
ものづくりだより385号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
ここに来て急にジメジメと梅雨の逆戻りとなりましたね。
今年は梅雨と言っても雨がほとんど降らなかった状態でしたので
水不足にならないか心配です。
そして梅雨時期と言ったらなんたってアルミ溶接のブローホール対策が
必要になります。何も対策を取らなければ、溶接金属の中は欠陥だらけになります。
アルミ溶接は湿度が85%以上になると要注意なんです。
工場内の温度を適切な状態にして作業する事と次の
対策が必要です。
まずは欠陥となる水素量の低減を目指さなければなりません。
おおまかに次の通りです。
・シールドホース内の水分をプリフローで飛ばす。
・トーチ内の水分も同様にして除去する。
・母材をアセトン、ワイヤブラシ等でクリーニングする。
・いつもより溶接電流値を上げ、溶接速度を落とし
母材入熱を大きくする。
これだけでもかなりブローホールは減ることがわかっています。
学会の方々が研究されている論文とかも大体このような内容で
発表されていますので一度、目を通すことをおすすめします。
参考
日本溶接協会さんのサイト
http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0020030140
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