ディンプル溶接技術
ものづくりだより392号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
東7ホールでは他のホールとは嗜好が違う製品が展示されていました。
ディンプル溶接技術は日産EVアリアのドアパネルに使われている新技術です。
電気自動車アリアのドアパネルはアルミ製で作られています。
パネルをスポット溶接をする際に従来の工法では電極が大きいために
ピラーが広くなければ溶接出来なかったのですが、今回採用した
ディンプル溶接では従来よりも電極が小さくて良いために、ピラーも
細く作ることができたそうです。さすが技術の日産。
実際ディンプル部分を見ましたが、細長い突起状のものがプレス整形され
突起部と相手側とハメ合いになっていてその部分を溶接で潰して接合するとの事です。
板金加工でもダボ出して位置決めをするのと同じ要領ですね。なんとなく理解できます。
このディンプル溶接のおかげで、軽量化に役に立つとの事です。
色々日常の業務でも役立ちそうな技術ですね。
どうしてこの技術が自動車の車体構造に使われていなかったのかは
不思議かなと感じました。
今後軽量化の為に軽量な高張力鋼板やアルミニウムが採用される事になると
確信しました。
参考
日本製鐵技法
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