【JIS溶接技能評価試験】Tig溶接(SS400)受験レポート!合格の秘訣を徹底解説
こんにちは!溶接管理技術者 アルミ溶接士の上村昌也です。
今回は、先日受験したJIS溶接技能評価試験(Tig溶接、SS400)の体験レポートをお届けします。
試験の内容、対策方法、合格のポイントを詳しく解説しますので、これから受験を考えている方、
溶接技術を向上させたい方はぜひ参考にしてください。
試験概要
- 試験会場:ポリテクセンター京都
- 試験科目:T-1(Tig溶接、SS400、t=3.2mm)
- 溶接姿勢:下向き、横向き、縦向き
試験の流れ
- 仮付け:
- 試験開始前に、試験材の仮付けを行います。
- 仮付けの状態は、検査員にチェックしてもらい、問題がなければ本付け溶接に進みます。
- 事前に仮付けを済ませておくことで、当日の時間短縮と精神的な余裕につながります。
(これOKです!) - ルート面の最小寸法にあっているか判定されます。
- 試験前の説明:
- 試験開始前に、試験官から諸注意事項の説明があります。
- 説明は長いため、集中して聞く必要があります。
- 本付け溶接:
- 各溶接機パラメーターを確認後溶接を開始します。
- 各溶接姿勢(下向き、横向き、縦向き)で溶接を行います。
- 時間配分に注意し、焦らず丁寧に作業を進めることが重要です。
- ちゃんとできれば溶接機(トーチ)をもとどおりにして次の指定場所で試験官に刻印を
打ってもらい終了です。
- 外観検査:
- 溶接後、外観検査が行われます。
- 検査項目は、ビード形状、余盛り、ビード幅、裏波高さ、角変形などです。
- 目視と測定により、基準を満たしているか確認されます。
- 曲げ試験:
- 外観検査合格後、曲げ試験が行われます。
- 溶接部を切り出し、指定の角度に曲げて、割れや欠陥がないか確認します。
- 表裏ビートをカットして指定位置40mm幅に切断後溶接部の曲げ試験を実施します。
- 曲げ試験後、欠陥が見つからなければ合格です。
合格のポイント
- 事前準備:
- 試験前に十分な練習を行い、各溶接姿勢のコツをつかんでおくことが重要です。
- 特に、縦向き溶接は裏波が出にくいため、重点的に練習しましょう。
- 試験材の準備、溶接機の調整など、事前準備を怠らないようにしましょう。
- 裏波対策:
- 裏波を安定して出すためには、溶接電流、溶接速度、トーチ角度などを適切に調整する
必要があります。 - 練習で裏波が出ても、本番で出ないことがあります。その場合の処置方法も予め試験監督官に
訪ねておく事です。 - 自分でシュミレーションしておけば慌てずに対応出来るはずです。
- 裏波を安定して出すためには、溶接電流、溶接速度、トーチ角度などを適切に調整する
- 試験中の心構え:
- 緊張すると手元が狂いやすいため、深呼吸などでリラックスしましょう。
- 時間配分を意識し、焦らず丁寧に作業を進めることが大切です。
まとめ:
この検定試験は、裏波さえしっかりでていれば、問題なくクリア出来ます。練習では裏波がでるのに
本番ではでなかった!試験会場ではこのようなケース見かけます。その場合の処置方法も予め
試験監督官に訪ねておく事です。自分でシュミレーションしておけば慌てずに対応出来るはずです。
特に縦向けは裏波がでにくいです。と、言う事でいつもながら結構緊張しますが、今回も問題なく
クリア出来ました。結果は約1ヶ月後郵送で届きます
その他:
- 試験の内容は変更される場合がありますので、最新の情報を確認してください。
- この記事はあくまで個人の体験に基づくものであり、合格を保証するものではありません。
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