【溶接施工計画・管理】品質向上の要!4M分析とPDCAサイクル
ものづくりだより104号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。
今回は、鋼構造物の溶接品質を管理するための溶接施工計画と管理について解説します。
【溶接施工計画の重要性】
溶接管理技術者の重要な仕事の一つに、溶接施工計画や溶接施工要領書の作成があります。
これらは、高品質な溶接を実現するための指針となるものです。
【特性要因図(4M分析)】
施工計画では、特性要因図を用いて検討を進めます。この要因図は、4M(Material、Machine、
Method、Man)の要素で構成され、溶接に影響を与える要因を体系的に分析します。
- Material(材料): 材料選定、管理
- Machine(設備): 溶接設備計画、管理
- Method(方法): 溶接技術
- Man(要員): 作業者の技能、資格
【計画のポイント】
具体的な計画にあたっては、以下の7つの項目を考慮します。
- 要求品質: 顧客が求める品質を明確にする
- 十分な知識: 材料、溶接法、設備に関する知識
- 能率の良い方法: 効率的な作業手順
- 溶接欠陥、変形: 発生要因と対策
- 作業環境、安全性: 安全な作業環境の確保
- 作業場の条件、作業者の制約: 作業条件や作業者の技能を考慮
- 溶接品質の記録: 品質管理のための記録
【PDCAサイクル】
これらの項目を考慮し、計画、実行、評価、改善(PDCAサイクル)を意識しながら施工計画及び
管理を行います。管理者も作業者も、常に品質向上を目指して取り組むことが重要です。
【現在の弊社の技術】
2017年の記事公開後、弊社の技術はさらに磨きがかかり、溶接施工計画及び管理に関する知識も
豊富になりました。
【まとめ】
溶接施工計画と管理は、高品質な溶接を実現するための重要な要素です。弊社では、長年の経験と確か
な技術で、お客様のニーズにお応えします。溶接に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
[お問い合わせはこちら]株式会社上村製作所
[電話番号]075-982-2931
[ホームページURL]https://www.kamimura.co.jp
特性要因図(出書 溶接•接合技術持論より)
溶接施工記録 上村製作所
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