アルミ溶接

Kawasaki ZX-10Rシートレール

Kawasaki ZX-10Rシートレール

ものづくりだより335号
おはようございます。溶接管理技術者の上村昌也です。

GIVIトップケースを取り付けていた
ZX-10Rシートレールにクラックが入ったので
補修溶接をおこないました。

工法

・Tig溶接

・ストップホール形成のためドリルにて穴開け

・リューターにてきれt亀裂部分を開先加工。

パラメーター

電源装置:Panasonic YC-300BP4 AC
溶接電流: 110A
パルス電流: NA
パルス周波数: NA
パルス幅: NA

交流周波数:200Hz
溶加棒:A5356BY 2.4mm
電極: 純タングステン
シールドガス : Ar
予熱 : 150℃

まとめ

クラックの補修溶接は亀裂の最終部分にストップホールの
作業をしなければなりません。亀裂を進展させないために
必要な工程です。穴を開けることにより、亀裂がそれ以上に
伝播させないようにするためです。

アルミ鋳物は低い温度で溶接を行うのがコツです。
高い電流で溶接すると溶融池から不純物がわいてきて
思うように健全な溶接ができません。

更に亀裂部分をリューターで開先を取り、溶込みをよくします。
そのことによって画像のように完全溶け込みになっています。

 

参考

カワサキモータースジャパンさんのホームページ
https://www.kawasaki-motors.com/

© 2021 KAMIMURA Corporation. All Rights Reserved.

ZX-10Rシートレール

 

 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP